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【みずほリサーチ解説】2026年は「トランプ2.0」と「金利復活」の年。レポートが警告する“かりそめの安定”と私たちの生存戦略

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数字は嘘をつかないが、優しくもない

「給料は上がったはずなのに、なぜか生活が楽にならない」 「住宅ローンの金利、本当にこのままで大丈夫?」

みずほリサーチ&テクノロジーズが発表した最新レポート『2026年 新春経済見通し』には、そんな私たちの不安に対する明確な答えが書かれています。 2026年の日本を一言で表すなら、「金利のある世界への完全移行」と「人手不足による供給制約」の年です。

今回は、膨大なレポートの中から、私たちの仕事とお金に直結するポイントを3つに絞って解説します。


1. 世界:「トランプ2.0」が生む“かりそめの安定”

レポートでは、2026年の世界経済を「かりそめの安定の中で新たな均衡を模索する」と表現しています。

  • トランプ関税の衝撃: 米国では「トランプ2.0」政権による減税が景気を一時的に押し上げますが、一方で高関税政策がボディブローのように効いてきます。世界貿易は、中国やアジアが「迂回輸出」などを駆使してなんとか拡大を続けますが、構造的な歪みは深まります。
  • AIブームは「実用」フェーズへ: 2025年までの熱狂的なAI投資ブームは一服し、「ソフトランディング(軟着陸)」に向かいます。これからは「AIで何ができるか?」という期待の段階から、データセンターの電力不足などの物理的制約と戦いながら、着実に利益を生むフェーズに入ります。

【私たちへの影響】 海外製の輸入品(iPhoneやPCなど)の価格は下がりにくくなります。また、米国株への投資は「AIブームに乗れば勝てる」という単純なボーナスステージが終了し、選別が必要になります。


2. 国内:金利1%時代と「円安」の再来

日本のパートで最も衝撃的なのは、「金利」と「為替」の予測です。

  • 住宅ローン変動勢に警告?: レポートは、日銀が2026年7〜9月期に政策金利を1.0%へ引き上げると予測しています。さらに、長期金利(10年国債利回り)は2026年度末に2.3%程度まで上昇する見通しです。これは2006年以来の水準であり、「超低金利」の時代は完全に終わります。
  • 円安は終わらない: 「金利が上がれば円高になる」と思いきや、見通しはシビアです。米国の景気が底堅いため、2026年末には再び1ドル=150円台後半まで円安が進むと予測されています。

【私たちへの影響】 変動金利でローンを組んでいる人は、返済額増加への備えが必須です。また、円安による輸入品の価格高騰(インフレ)は2026年後半に再燃する可能性があります。


3. 仕事:最大の敵は「人手不足」

日本経済の最大のボトルネックは、需要不足ではなく**「供給制約(人手不足)」**です。

  • 賃上げは続くが…: 人手不足が深刻すぎるため、企業は2026年も5%近い高い賃上げを続けざるを得ません。給料が上がるのは朗報ですが、その原資は「値上げ」や「省人化」で賄われます。
  • 勝ち組は「省力化」投資: レポートでは、日本経済を下支えするのは「省力化・脱炭素対応」の設備投資だと分析しています。つまり、「人がやらなくていい仕事を増やす技術」にお金が集中します。

まとめ:2026年に向けて今からやるべきこと

みずほのレポートが示す未来は、決してバラ色ではありませんが、攻略法は明確です。

  1. 「省力化」スキルを磨く 人手不足は今後さらに悪化します。職場でAIやツールを使って「業務を自動化・効率化できる人」の価値は、2026年に向けて爆上がりします。
  2. 金利上昇に備える 住宅ローンの見直しや、手元の現金を「金利を生む資産」に移すなど、お金の置き場所を再考するラストチャンスかもしれません。
  3. 「国策」に乗る レポートでは、政府の経済対策(AI・半導体・防災など17分野)が成長率を押し上げるとあります。転職や副業、投資を考えるなら、国の予算が投下されるこれらの分野が狙い目です。

「かりそめの安定」に安住せず、変化を先読みして動いた人だけが、2026年を笑って迎えられるはずです。

[参考資料]

みずほリサーチ&テクノロジーズ「2026年 新春経済見通し」(2025/12/25)

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この記事を書いた人

兵庫生まれ北海道育ち。大阪で働くサラリーマンoguです
業務で浮き彫りになった困りごとや解決策、また気になったことを綴っていきます。
同じように悩んでいる方や興味のある方の参考になるように投稿をしていきたいと思います。

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