みずほリサーチ&テクノロジーズのレポートで、日本経済を下支えすると予測されているのが、2025年秋に発足した「日本成長戦略本部」による経済対策です。
これまでの「ばら撒き」とは異なり、「国家として絶対に負けられない17の分野」を指定し、そこへ数年単位で巨額の予算(官民投資)を流し込むという明確なメッセージが出ています。
読者の皆さんが一番知りたい「具体的な17分野」と、そこに隠されたチャンスを解説します。
1. なぜ「17分野」なのか?キーワードは“危機管理”
政府が選定した分野には、一つの共通点があります。 それは「有事(戦争や災害)の際に、国内で作れないと日本が詰むもの」です。
単なる景気対策ではなく、「安全保障(国を守る)」と「産業競争力(金を稼ぐ)」を兼ね備えた分野に投資が集中します。 これをビジネス視点で見ると、「不景気でも予算が削減されにくい(=安定して稼げる)」最強のセクターと言えます。
2. 注目の「3つの本命カテゴリー」
17分野の中でも、特に予算規模が大きく、私たちの生活や投資に関わり深いものをピックアップします。
① 【AI・半導体・サイバーセキュリティ】(デジタル防衛)
- 内容: AI開発だけでなく、それを動かすための電力やデータセンター、そしてサイバー攻撃から守るセキュリティまでがセットです。
- トレンド: 特に「サイバーセキュリティ」は、国が認定した企業への発注を義務付ける動きもあり、関連企業の特需が予想されます。
- 狙い目: セキュリティ対策ソフトや、サーバー管理を行うITインフラ系企業。
② 【造船・防衛・航空宇宙】(物理防衛)
- 内容: ここが今回の大本命です。これまで斜陽産業と思われていた「造船」が、海上輸送の確保(シーレーン防衛)という観点から重要指定されました。
- トレンド: ドローン(無人機)や人工衛星などの宇宙ビジネスもここに含まれます。
- 狙い目: 重工業メーカーや、ドローン部品を作る素材メーカー。
③ 【国土強靭化・港湾ロジスティクス】(災害・物流対策)
- 内容: 老朽化したインフラの修繕や、災害に強い港づくりです。
- トレンド: 人手不足の建設業界において、「国策工事」は単価が高く設定される傾向にあり、省人化建機(自動運転ショベルカーなど)の導入が進む現場です。
3. 私たちはどう動くべきか?
この「17分野」のリストは、そのまま「2026年の就職・転職・投資のカンニングペーパー」になります。
- 転職するなら: 「17分野に関連するプロジェクト」を持っている企業を選びましょう。国の補助金が入るため、プロジェクトが頓挫するリスクが低く、賞与なども安定する傾向にあります。
- 投資するなら: NISAの成長投資枠で迷ったら、流行りのキラキラしたITベンチャーではなく、このリストにあるような「泥臭いけれど国が支えるインフラ・製造業」を見直してみてください。 特に「造船」「防衛」「セキュリティ」は、2026年のポートフォリオに入れておく価値があります。
[2026年 重点投資対象の例]
- AI・半導体
- デジタル・サイバーセキュリティ
- 防衛産業
- 造船(海上輸送確保)
- 航空・宇宙
- 量子技術
- 核融合エネルギー
- バイオものづくり
- 国土強靭化(防災) …他
「国策に売りなし(国の政策に逆らうような投資をするな)」という相場格言があります。 2026年は、この「17分野」という羅針盤に従って、自分のリソースを配分するのが最も賢い生存戦略になるでしょう。
みずほリサーチ&テクノロジーズによる2026年の注目点解説動画です。AI需要や労働集約産業の変化について詳しく語られています。 【2026年の注目点】みずほマンスリーVIEW 新春展望 <特別編>











