おはようございます。今朝の世界情勢は、インテルの決算ショックでハイテク株が揺れる一方、トランプ大統領の関税撤回やSpaceXの超大型上場準備など、市場の先行きを左右するビッグニュースが相次ぎました。日曜日の朝に押さえておくべき5つの重要ニュースをお届けします。
インテル株16%大暴落、AI競争での「一人負け」鮮明に
米半導体大手インテル(Intel)の株価が1日で16.2%も急落しました。第4四半期決算で業績見通しが市場予想を下回り、特にAI半導体分野での競合(エヌビディア等)との差が絶望的に広がっていることが嫌気されました。時価総額が一晩で約300億ドル(約4.5兆円)吹き飛ぶ衝撃的な展開となっています。
日本への影響:
日本の半導体製造装置メーカーや素材企業にとって、インテルの設備投資縮小は直接的な受注減につながるリスクがあります。週明けの東京市場でも半導体関連株の重荷となるでしょう。
今後の展開:
「巨人の落日」が決定的となる中、インテルが製造部門(ファウンドリ)の切り離しや売却など、解体的な出直し策をいつ発表するかが焦点です。市場の関心は「インテルを見限ってどこに資金を移すか」に移っています。
SpaceX、史上最大級のIPOへ銀行団を選定
イーロン・マスク氏率いるSpaceXが、新規株式公開(IPO)に向けてゴールドマン・サックスやJPモルガンなど主要4行を選定したと報じられました。評価額は最大1.5兆ドル(約220兆円)規模とされ、実現すればテクノロジー史上最大級の上場案件となります。
日本への影響:
宇宙ビジネスへの投資熱が再燃するのは確実です。アイスペース(ispace)などの宇宙ベンチャーや、航空宇宙部品を手掛ける日本の中小企業にも、海外マネーの流入や提携話が舞い込むチャンスとなるでしょう。
今後の展開:
IPOの時期は「早ければ年内」とされており、上場申請のニュースが出た瞬間、関連銘柄が一斉に動意づく「宇宙相場」の到来が予想されます。
トランプ大統領、グリーンランド巡る関税を撤回
トランプ米大統領は、グリーンランド買収構想に反対する欧州諸国へ示唆していた関税導入を撤回しました。NATO(北大西洋条約機構)との間で、北極圏の安全保障に関する新たな枠組み合意に至ったためです。「永遠の取引(Infinite Deal)」と自賛し、貿易戦争の危機は一旦回避されました。
日本への影響:
「トランプ・リスク」による市場の過度な警戒感が和らぎます。特に欧州向け輸出が多い日本の自動車や機械メーカーにとっては、サプライチェーン分断の懸念が後退するポジティブな材料です。
今後の展開:
トランプ氏の「関税をチラつかせて妥協を引き出す」手法が成功体験として積み上がりました。次は対中国や対メキシコで同様の揺さぶりをかけてくる可能性が高く、SNSでの発言から目が離せません。
出典: https://apnews.com/article/trump-davos-housing-greenland-gaza-a2f3f4c18ba321c8025a3e208fc0ddf6
データセンター投資が爆発増、世界のFDIを牽引
国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告によると、2025年の世界の対内直接投資(FDI)は前年比14%増の1.6兆ドルに回復しました。この成長を牽引したのがデータセンターへの投資で、グリーンフィールド投資(新規設立)全体の20%以上を占めるという驚異的な集中ぶりを見せています。
日本への影響:
日本国内でも外資によるデータセンター建設ラッシュが続いていますが、電力不足が深刻な課題となりつつあります。電力インフラ関連企業や、省エネ技術を持つ企業への注目度がさらに高まるでしょう。
今後の展開:
「AI工場の建設ラッシュ」は当面続きますが、今後は電力確保と排熱処理がボトルネックになります。次世代エネルギー(小型原発など)とセットでの投資案件が増えていくはずです。
出典: https://unctad.org/news/data-centres-are-reshaping-global-investment-landscape
金(ゴールド)が最高値更新、安全資産へ逃避加速
ニューヨーク金先物相場が上昇し、過去最高値を更新しました。インテル株の暴落に見られるハイテク株の不安定化や、地政学リスクのくすぶりを受け、投資資金が「質への逃避」を強めています。銀(シルバー)も連れ高となり、コモディティ市場が活況です。
日本への影響:
金価格の高騰は、国内の金小売価格にも直結し、資産として金を保有する層には恩恵があります。一方で、宝飾品や工業用素材としての調達コスト増は企業の利益を圧迫します。
今後の展開:
米国の利下げペースが鈍化するとの観測が出れば、金利がつかない金には逆風ですが、現在の「不安定な世界」では安全資産としての需要が勝る展開が続きそうです。
出典: https://rd.cn.dev.wsj.com/
市場は「AIバブルの選別」と「政治リスクの緩和」を同時に消化しようとしています。特にインテルの凋落は、技術革新のスピードがいかに残酷かを物語っており、個人のキャリア戦略においても「スキルの陳腐化」を意識させられる週末ニュースでした。










