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2030年「多種交錯社会」でマーケターが生き残るための3つの視点

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「2030年、世界はどうなっていると思いますか?」

もしあなたが今の延長線上で未来を描いているなら、少し立ち止まったほうがいいかもしれません。

ADKマーケティング・ソリューションズが発表した「2030年未来予測レポート」は、これからの社会を「多種交錯社会」と定義しました。あらゆる壁が取り払われ、ヒト・モノ・情報が自由に行き合い、交じり合う世界です。

そんな時代に向けて、私たちマーケターは今、何を考え、どう動き、どんなスキルを磨くべきなのでしょうか。レポートのインサイトを紐解きながら、明日からのアクションを考えていきます。


目次

1. 思考(Mindset):不可逆な変化を前提に、「壁」の消滅を意識する

まず重要なのは、今の変化が一時的なものではなく「不可逆」であると認識することです。パンデミックを経て、私たちの生活様式や価値観は元に戻ることなく、さらに先へと進んでいます。

2030年のキーワードは「境界線の消失」

技術革新により、物理的な距離や身体的な制約はなくなりつつあります。さらに、年齢による「定年」という概念も薄れていくでしょう。

具体的には、以下のような変化が予測されています。

「定年」の壁の消失

年齢や引退(諦念)にとらわれない「ていねんレス・キャリア」が当たり前になります。70歳でも現役、80歳でも新しいチャレンジを始める。そんな人生設計が標準になる時代です。

「家族」の壁の再定義

子供を持たず、経済力と労働力を兼ね備えた2人世帯「DIONKs(Double Income and Outcome No Kids)」が市場の主役になるかもしれません。従来の「ファミリー層」とは異なる消費行動を持つ彼らに、どんな価値を提供できるでしょうか。

💡 マーケターへの問い
「シニア向け」「若者向け」といった従来のデモグラフィックな壁を取り払い、「制約から解放された人間が、次に何を求めるか?」という視点で市場を捉え直してみましょう。


2. 振る舞い(Behavior):常識を疑い、逆張りの価値を探る

多種交錯社会では、既存のセオリーが通用しなくなります。これまでの成功パターンを疑い、一見すると非合理に見える領域にこそ目を向けるべきです。

「効率化の反動」を捉える

例えば、タイムパフォーマンス(タイパ)が叫ばれる現代の反動として、レポートでは「何もしない時間」の価値が注目されると予測しています。

効率化の先にある「空白」を売る
AIや自動化で時間が生まれた人々に、さらなる効率化を提案するのではなく、「何もしない贅沢」や「非生産的な時間の豊かさ」を提案できるか。ここに新しい市場が生まれます。

タブー視されてきた領域への挑戦

「AIによる死者の活躍」といった、かつては触れられなかった領域さえもビジネスチャンスになり得ます。故人の声や人格をAIで再現し、遺族とのコミュニケーションを支援するサービスなどは、倫理的な議論を経ながらも、確実にニーズが生まれる分野です。

💡 逆張りの視点を持つ
「効率化が進むからこそ、非効率が価値になる」
「技術が進むからこそ、人間臭さが価値になる」
こうした揺り戻しの視点を持って市場にアプローチしましょう。


3. スキル(Skills):マクロ視点での「シナリオプランニング力」を磨く

変化が激しく、非連続な時代において、単なる過去データの分析(フォーキャスト)だけでは未来を見通せません。

今、最も高めるべきスキルは「シナリオプランニング」です。

マクロ環境から仮説を広げる力

人口減少や経済停滞といったネガティブなマクロデータを単に悲観するのではなく、こう考えてみましょう。

「人口が減るなら、一人当たりの可処分所得は?」
「経済停滞が続くなら、投資制度改革が進むのでは?」
「だとすれば、個人の独立意識が高まるのでは?」

このように、「原因」と「結果」から複数の未来の可能性(シナリオ)を描く力が必要です。

公的データの読解力を武器にする

今回のADKレポートも、官公庁の白書などの公的データを起点にしています。信頼できる一次情報(ファクト)から、独自のインサイト(意味合い)を抽出する基礎体力が、AI時代にはより一層の差別化要因になります。

💡 今日から始めるアクション

  • 月に1本、政府の白書や統計データを読む習慣をつける
  • 「もし〇〇が実現したら」という仮定で、3つのシナリオを書き出す
  • チーム内で「逆張り」のアイデア出しワークショップを開催する

まとめ:未来は「予測」するものではなく、「妄想」し「実装」するもの

2030年は遠い未来のようで、すぐそこです。

「多種交錯社会」において、マーケターは単なる商品の売り手ではなく、新しい価値観やライフスタイルの提案者(プロデューサー)になる必要があります。

今日のタスクに追われながらも、頭の片隅で「もし、あらゆる壁がなくなったら?」と問い続けてみてください。

そこに、次のビッグアイデアの種が眠っているはずです。


参考:ADKマーケティング・ソリューションズ「2030年未来予測レポート」

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この記事を書いた人

兵庫生まれ北海道育ち。大阪で働くサラリーマンoguです
業務で浮き彫りになった困りごとや解決策、また気になったことを綴っていきます。
同じように悩んでいる方や興味のある方の参考になるように投稿をしていきたいと思います。

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